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１２の月たち スロヴァキア地方の昔話

絵：ジョン・シェリー
訳：鈴木晶
出版元：ミキハウス
発行年：１９９１年１１月２０日１刷
サイズ：Ｗ２４２×Ｈ２５８
重量：４５０ｇ
本の状態：Ｂ＋　カバーなしです。表紙に小さなスレ・アタリ・角ツブレ、多少の経年感がありますが、本編は概ね良好です。

１月のなかごろの、とても寒い日に、ホレーナは急に、スミレの匂いがかぎたくなりました。そこで、マルーシャにこういいました。「マルーシャ、森へいって、スミレの花をつんできてよ。腰にかざって、匂いをかぎたいの」「なんですって。雪のなかにスミレがさいているはずがありませんわ」と、マルーシャはこたえました。「よくもまあ、そんなことがいえたわね。あたしに口ごたえするつもり。つべこべいわずに、とっととおいき。スミレをもって帰らなかったら、命はないよ」と、ホレーナはどなりつけました。本文より。
このお話は、マルシャークの戯曲「森は生きている」の元にもなったスロバキア民話で、イギリスの人気イラストレーター、ジョン・シェリーがイラストを描きました。
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